著作権・商標権を侵害しないデザインをつくろう【知的財産支援センターを利用してみた】

Webサイト制作以外のデザインのお仕事の依頼をいただくこともあるのですが。

とある企業様(A社とします)に資料作成の依頼をいただきました。

その中で著作権や商標権について学びがあったので、共有したいと思います。

権利については青森県知的財産支援センターの方にご指導いただきました。

目次

①他社の写真を使えるか(著作権)

A社からは、「資料の一部に他社の写真を入れられるか」というご相談をいただきました。

これは知的財産支援センターに確認したところ「NG!」ということでした。

これは完全に著作権の侵害になるそうです。

仮に出典を記載したらいけたりしますか?と聞いてみましたが、
「著作権は出典を記載したらいいというわけではなく、とにかくNGです。」
「使用したい場合は相手に許諾を得る必要があります。」
とのことでした。

出典を書けばよさそうなものかと思っていましたが…
あぶないあぶない😨

②著名人の名前を記載できるか(商標権)

また、A社から「某著名人の名前や実績を入れられるか」というご相談もいただいていました。

これは「名前」と「実績」に分かれます。

先に、実績を掲載することについてですが、公開されたデータのみなら著作物として保護の対象外となるので、OKとのことでした。
ただし、デザイン込みの複写なら著作権侵害のリスクは大きいとのことなので要注意。

そして「名前」についてですが。

今回掲載したかった方の名前を念のため調べたところ、商標登録されていることがわかりました!

…あっぶな〜い😨

名前を商標登録されている方は少数派かと思うのですが、こういった例もあるので、とにかく他人・他者の情報を掲載する際には慎重〜になった方がいいんだなと思いました。

ちなみに、商標権については「J-PlatPlat(JPP)」というサイトで、無料で簡単に調べられました。
会員登録なども不要ですので、みなさんもぜひ使ってみてください。

無料で相談できる!「知的財産支援センター」

最初に記載したとおり、今回は青森県知的財産支援センターの方にご指導いただきました。

利用方法について聞いたところ以下のとおりご回答いただきましたので、参考にしてください😊

  • どなたも無料で相談可能です。
  • なるべく事前に電話でご予約ください。(突然おみえになっても相談担当者が不在だったリ、ほかの方のご相談でスペースがなかったりで、対応できないことがあるからです。)
  • 知財、経営に関することなら何でもご相談ください。但し、あくまで助言・参考意見なので、最終的なご判断は相談者様の責任でお願いします。

私は青森県のセンターを利用しましたが、各都道府県に設置されているようなので、お近くのセンターを検索されるとよいかと思います。

おわりに

今回は著作権や商標権について学んだことをまとめました。

権利についてはあいまいなところがあって、100%OK!ということはないそうです。

というのも最終的に判断するのは裁判官なので、一般的に合法と思われるようなことでも違法と判断されればそうなってしまう、とのことでした。

なのでデザインや文章を作成する際には、権利を侵害しない「ホワイト」なものを作らなければいけないなと改めて感じました!

注意深くいきましょう👀

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この記事を書いた人

Webデザイナー、アートディレクター。
デジタルハリウッド卒業。
HTML/CSS/Illustrator/Photoshop/Figma/Canva

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